このたび弊社の製品PC版ゲーム『絶対階級学園』につきまして、
一部事実と異なると認識される内容が発信され、大変困惑しております。
1:真相ルートのエンディングムービークレジットについて
「真相ルートのエンディングムービー」は、全キャラクターとも
「そのキャラクターの個別ルートをすべてクリアした(通ってきた)、キャラルート最終締め」という位置づけのムービです。
使用されている画像もそういう意味合いになっております。
「石ころ+真相という一続きの最後の到達点で流れる大団円ムービー」という意味のものであるため、クレジット表記は「石ころ担当ライター様+真相ルート担当ライター様」となっております。
真相ルート担当ライター様のみのクレジットではありませんので、念のためにご説明申し上げます。
また、各ライター様のご執筆担当箇所についてはこちらになります。
・夏野景先生 :企画原案/全キャラクタープロット/共通・陸・十矢・レイルートシナリオ
・宙地先生 :壱波石ころルートシナリオ
・伽那ノ光先生:壱波真相ルート、壱波薔薇ルートシナリオ
・喜屋武米助先生:ハルルートシナリオ
また壱波真相ルートのプロットは、夏野景先生が制作されました。
当初は夏野先生、または石ころルートご担当の宙地先生が壱波真相ルートシナリオ執筆予定でしたが、諸事情により難しくなったため、伽那ノ光先生に急遽お願いいたしました。
当初は夏野先生、または石ころルートご担当の宙地先生が壱波真相ルートシナリオ執筆予定でしたが、諸事情により難しくなったため、伽那ノ光先生に急遽お願いいたしました。
その際に夏野先生作成の「壱波プロット」と、イベントの流れ参照用に「壱波石ころシナリオ」「陸真相シナリオ」「十矢真相シナリオ」をお渡ししました。壱波真相ルートシナリオの引用、流用部分はこれらの各シナリオからのものです。伽那ノ光先生は夏野景先生のプロットを膨らませる形で、プロットとシナリオを制作されました。
2.着想について
※以下どうしてもネタバレ要素に触れざるを得ませんので、未プレイのかたはご注意ください※
本件の原案とプロットは夏野景先生が考案されております。初めて企画を見せていただいた段階で「薬物による子供の洗脳」という設定がすでに明記されております。
2013年6月に夏野先生にご提出いただいた企画提案書より抜粋
──学園の真相とは――
黒幕は主人公の父親、真壁一郎。
彼は孤児を集めて櫂宮学園という世界を作り上げました。
学園はもともと孤児院で、生徒たちは子供のころの記憶を改ざんされています。
家柄が良いと思い込んでいる貴族の生徒も、馬鹿にされている奴隷の生徒も、
もとは皆、孤児たちです。
真壁は脳科学者であり、製薬会社を経営しています。
表向きは人格者で通っていますがサイコパスで、人を玩具にして楽しむこと
しか考えていません。薬物と洗脳の実験場として作ったのが櫂宮学園でした。
(主人公の双子の姉、マリアは学園の女王として君臨させられています)
3.壱波の設定について
演劇に打ち込んでいるという設定は最初期からありました。
石ころルートの途中稿までの段階では、具体的な演劇シナリオやセリフは引用していませんでしたが、(これも開発後半で急遽伽那ノ光先生にお願いした)壱波薔薇ルートで「ハムレット」のセリフを引用してくださったため、壱波の設定に「ハムレットを稽古している」という新要素が加わりました。これを石ころルートにフィードバックいたしました。その際に「壱波石ころでは演劇は一応『ハムレット』にしています」とご報告し(『ロミオとジュリエット』と迷っていました)、伽那ノ光先生よりすぐにメールで「石ころ壱波もハムレットに合わせてくださったのですね」というご返信をいただき、また「壱波薔薇のハムレット台詞も石ころシナリオを見て修正します」ということもおっしゃってくださいました。(メールの直接引用はせず意訳しています)
これがDaisy2の認識しております事実です。
着想を無断、かつご本人の意図に反して使用したことはございません。このように私どもは認識しております。
ご理解いただけますと幸いです。
伽那ノ光先生には、発売とほぼ同時に製品版ゲームを献品(ご希望でプレイ用と保存用2本)させていただき、すぐさま、楽しんでプレイされている旨のお礼メールを頂戴いたしましたが、それからは本日に至るまで本件に関してメールやお話しをしたことはありませんでした。
今回、本件に関し、公式サイト発表より先に伽那ノ光先生のご意図をうかがいたく連絡を差し上げましたが、最後に連絡したメールアドレス(2つ)はすでに使用されておらず、現在までご本人とコンタクトできておりません。引き続き、コンタクトを取る努力をいたします。
『絶対階級学園』を純粋に楽しんでおられる方には、このような舞台裏をお見せしてまことに心苦しく思いますが、今回は制作メーカーとして看過できない問題と認識いたしましたので、ご説明させていただきました。
今後は二度とこのようなことで皆様のお心に水を差すことがなきよう努力し、また祈っております。
『絶対階級学園』を引き続き応援していただければ、誠に幸甚の至りに存じます。
寒さ厳しき折、ご自愛ください。
2019年1月15日
Daisy2